「終了」と「修了」は、どちらも「しゅうりょう」と読むため、文章を書くときに迷いやすい言葉です。
特に、会議・イベント・作業・研修・講座・修了証などの場面では、「どちらの漢字を使えばいいの?」と悩むことがありますよね。
先に結論をいうと、終了は「物事が終わること」、修了は「学業・研修などの課程を修め終えること」です。会議やイベントは「終了」、研修や講座を受講し終えた場合は「修了」を使うのが基本です。


終了と修了の違いは?まず結論
「終了」と「修了」の違いは、何が終わるのかに注目すると分かりやすくなります。
| 言葉 | 意味 | 使う場面 | 例文 |
|---|---|---|---|
| 終了 | 物事が終わること。終えること。 | 会議、作業、イベント、試合、サービスなど | 会議が終了する。作業が終了した。 |
| 修了 | 学業や研修など、一定の課程を修め終えること。 | 研修、講座、コース、カリキュラム、修了証など | 研修を修了する。講座を修了した。 |
迷ったときは、次のように判断すると簡単です。
- 会議・イベント・作業などが終わる:終了
- 研修・講座・課程を学び終える:修了
- 証明書として発行されるもの:修了証

「終了」の意味と使い方
「終了」は、ある物事や作業、行事などが終わることを表す言葉です。
会議、イベント、試合、作業、サービス、受付時間など、幅広い場面で使えます。特定の学習課程に限らず、「続いていたものが終わる」という意味で使えるのが特徴です。
- 会議が終了する。
- 作業が終了した。
- イベントは17時に終了します。
- 試合終了の笛が鳴った。
- 受付は本日で終了しました。
たとえば「会議が終了する」は、会議という予定や進行中の物事が終わることを意味します。「研修が終了する」も、研修という行事や時間割そのものが終わるという意味なら自然です。
「修了」の意味と使い方
「修了」は、学業・研修・講座・訓練などの一定の課程を修め終えることを表す言葉です。
単に時間が終わったというより、決められた内容を学び終えた、必要な課程を終えた、という意味が含まれます。
- 研修を修了する。
- 講座を修了した。
- 全課程を修了する。
- オンラインコースを修了した。
- 修了証を受け取る。
たとえば「研修を修了した」は、研修を受けて、定められた内容を終えたことを表します。受講者側の達成や履修完了を示したいときに使いやすい表現です。
研修・講座・会議ではどっちを使う?
「終了」と「修了」で迷いやすいのが、研修・講座・会議などの場面です。同じ「研修」や「講座」でも、何を言いたいかによって使う漢字が変わります。
| 場面 | 自然な表現 | 理由 |
|---|---|---|
| 会議が終わった | 会議が終了した | 会議という予定・行事が終わったことを表すため |
| イベントが終わった | イベントが終了した | 行事や開催期間が終わったことを表すため |
| 作業が終わった | 作業が終了した | 作業の完了を表すため |
| 研修の時間が終わった | 研修が終了した | 研修という予定・時間が終わったことを表すため |
| 研修の課程を終えた | 研修を修了した | 受講者が定められた課程を修め終えたことを表すため |
| 講座の開催が終わった | 講座が終了した | 講座というイベント・日程が終わったことを表すため |
| 講座を受講し終えた | 講座を修了した | 受講者が学習課程を終えたことを表すため |
ポイントは、主語が「会議・イベント・作業」なら終了、受講者が「課程を学び終えた」なら修了と考えることです。
「修了証」「研修を修了」「講座を修了」の使い方
「修了」は、研修や講座などを受け終えたことを証明する場面でよく使われます。
修了証は「修了」を使う
研修や講座を受け終えた証明書は、一般的に「修了証」と書きます。
「終了証」と書くと、単に何かが終わった証明のように見えてしまい、学習課程を修めたという意味が伝わりにくくなります。
- 正しい例:研修の修了証を受け取った。
- 正しい例:講座修了後に修了証が発行されます。
- 注意したい例:研修の終了証を受け取った。
「研修が終了」と「研修を修了」は意味が違う
「研修が終了した」は、研修という予定や時間が終わったことを表します。一方で、「研修を修了した」は、受講者が研修の課程を終えたことを表します。
- 研修が終了した:研修の日程や時間が終わった
- 研修を修了した:受講者が必要な内容を学び終えた
社内のお知らせでは「本日の研修は終了しました」、履歴書や証明書では「〇〇研修を修了しました」のように使い分けると自然です。
「講座が終了」と「講座を修了」も使い分ける
講座の場合も同じです。講座そのものの開催が終わったなら「終了」、受講者がカリキュラムを終えたなら「修了」を使います。
- 講座が終了した:講座の開催や時間が終わった
- 講座を修了した:受講者が講座の内容を学び終えた
たとえば、1回だけのセミナーなら「セミナーが終了しました」が自然です。一方、複数回の講座や研修プログラムを最後まで受けた場合は「講座を修了しました」と書くと、学習を終えた意味が伝わりやすくなります。
終了と修了で迷いやすい例文
ここでは、実際に迷いやすい例文を見ながら使い分けを確認しましょう。
| 例文 | 使う言葉 | 解説 |
|---|---|---|
| 会議が___する。 | 終了 | 会議という予定が終わるため |
| 作業が___した。 | 終了 | 作業が完了したことを表すため |
| 研修を___した。 | 修了 | 研修課程を修め終えたことを表すため |
| 講座を___した。 | 修了 | 講座の課程を受け終えたことを表すため |
| イベントは18時に___した。 | 終了 | イベントの開催が終わったことを表すため |
| 全課程を___した。 | 修了 | 定められた課程を終えたことを表すため |
「終了」と「修了」はどちらも終わりを表しますが、単に終わっただけなのか、学習や訓練の課程を終えたのかで使い分けます。
クイズ:終了と修了の使い分けを確認しよう
以下の文章を読み、空欄に最も適切な言葉を入れてください。
- 会議が___する。
- コースを___する。
- 作業が___した。
- 研修を___した。
- 本日のイベントは___しました。
- 全課程を___したため、修了証を受け取った。
クイズの答えと解説
- 答え:「終了」 会議という予定が終わることを表します。
- 答え:「修了」 コースという課程を修め終えることを表します。
- 答え:「終了」 作業が終わった、完了したことを表します。
- 答え:「修了」 研修の課程を受け終えたことを表します。
- 答え:「終了」 イベントの開催が終わったことを表します。
- 答え:「修了」 定められた課程を終えたことを表します。
よくある質問
Q. 研修は「終了」と「修了」のどちらですか?
研修そのものの時間や日程が終わったことを言うなら「研修が終了した」です。受講者が研修課程を終えたことを言うなら「研修を修了した」です。
Q. 講座は「終了」と「修了」のどちらですか?
講座の開催が終わった場合は「講座が終了した」、受講者が講座のカリキュラムを終えた場合は「講座を修了した」が自然です。
Q. 修了証と終了証はどちらが正しいですか?
研修・講座・課程を終えたことを証明する書類なら、一般的には「修了証」を使います。「修了」には、一定の課程を修め終えたという意味があるためです。
Q. セミナーは「修了」ですか?
1回限りのセミナーやイベントとして終わったことを表すなら「セミナーが終了した」が自然です。一定のカリキュラムがあり、受講完了を証明する場合は「セミナーを修了した」と書くこともあります。
Q. 「卒業」と「修了」はどう違いますか?
一般的に「卒業」は学校の全課程を終える場面で使われやすく、「修了」は一定の課程やプログラムを終える場面で使われます。大学院や研修、講座などでは「修了」が使われることがあります。
まとめ:終了と修了は「何が終わったか」で使い分けよう
「終了」と「修了」は、どちらも「しゅうりょう」と読みますが、意味と使う場面が異なります。
- 終了:物事が終わること。会議、作業、イベント、試合などに使う。
- 修了:学業・研修・講座などの一定の課程を修め終えること。研修、講座、コース、修了証などに使う。
会議やイベントなら「終了」、研修や講座を学び終えたなら「修了」と覚えると、迷いにくくなります。

文章で迷ったときは、「単に終わったことを言いたいのか」「課程を修め終えたことを言いたいのか」を確認してみてください。そうすれば、より正確で自然な日本語表現になります。

